こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
不動産投資 事故物件
不動産投資も歴だけは長いのでいろいろなトラブルを経験しました僕。事故物件というと、物件で死亡していたとか。殺人事件があったとか。ものものしい話が多いです。ここらへんの話は別の方のブログに譲るとして、あまり皆が経験ないようなお話をあれこれと。
- ドアが開いている
- 壁を破られる
- 事務所に刑事さん来る
- 部屋のふすまには人生訓
で、どうなるの
身の危険を感じました。
1.ドアが開いている
工業専用地域内に倉庫を所有しています。夜中に工業専用地域には行かないのですが、この倉庫は国道沿いでたまたま国道を走っていました。
自社物件ですから、前を通ると気になります。電気は付いていないのか。誰か人がいるのか。気にしない訳がありません。1階の勝手口が開けっ放しになっていました。電気は付いていません。
これは、何やら怪しそうです。さっそく車を停め、この勝手口から声を上げながら僕ひとりで入っていきました。電気を付けました。誰もいませんでした。しかし足元には濡れた靴跡が複数ありました。
おそらく、誰かが侵入して僕が来る前に出ていった形跡がありました。警察に連絡しました。この地域で泥棒の被害が多いことを知りました。
もし、僕と侵入者が鉢合わせになっていたら、どうなっていたか分かりません。なぜなら出入り口はひとつですからね。シャッターや扉を開けると倉庫ですからどこからでも出入りできますが、夜中の勝手口だけが開いている状態ですから僕、逃げる事ができなかったと思います。
2.壁を破られる
上記と同じ倉庫から、別の日の朝に連絡がありました。壁が破られている。ドアが破壊されている。どうなることやらと思いながらこの倉庫に僕到着しました。
明らかに泥棒が入っていました。被害はまったくなかったのですが、壁をぶち抜かれて中に入ったようです。事務所のドアは破壊されていました。
さっそく警察に電話しました。すぐに警察官がきてくれました。あれこれ調書を取られました。後日談があります。事件のことを忘れた頃に、警察から連絡がありました。犯人捕まえた。現場検証に現場に行くとのこと。で、犯人現場に警察官と共にきました。
不動産投資家としてはこの壊された壁と破壊されたドアをどう処理するのかって問題です。それはね。火災保険ですべて処理できます。
早速火災保険会社に連絡を入れます。現場の壊された壁と破壊されたドアの写真も忘れずに撮っておきます。同時に業者さんに修理依頼の見積をお願いしておきます。
3.事務所に刑事さん来る
僕、殆ど自身の事務所に行かないのです。いつもスタッフがいてくれています。たまに事務所に出ます。その日も久しぶりに何やら面談予定があって事務所に出ました。
面談ですから遅れてはいけないと思い早めに事務所に着きました。
僕事務所のドアを開け、皆に挨拶しました。
まいどです。元気かぁ。僕は元気やでぇ。
すると僕と時を同じくして大きい身体の男が入って来ました。僕も身体は大きい方なのですが僕よりでかい。それも強引に入ってきました。
そのでかい男はスーツを着ていました。僕は身の危険を感じました。誰やこいつと思いました。
そのスーツを着たでかい男の人が、
警察や。代表者おるか。
とヤクザ口調で叫びました。僕ビビリました。ちびりそうになりました。
僕が代表者ですと応えました。
事務所のスタッフが凍りつきました。
僕、そのスーツ着たでかい刑事さんに、
椅子に座ってください。
と伝えました。
事務所の打合わせテーブルに僕とそのスーツ着たでかい刑事さんが対面に座りました。事務所のスタッフは女性が多いのでますます、緊張の空気になりました。
うちの社長何かやらかしたのではないか感が事務所に漂っていました。
僕何にも悪いことしいません。
刑事さんが対面の僕に写真の束を見せました。1枚1枚、写真を見せます。地面が写っていました。地面が掘り起こされていました。脱げた洋服の写真もありました。そこには遺体の写真。
僕の顔色を見ながら刑事さんは写真を見せます。僕は、もう分かりました。写真しまってください。
話を聞くと、僕が不動産運用をしている土地の写真です。約2000坪ぐらいある広い土地です。
ここをトラックを停めて物流の拠点にしているのです。この土地から腐乱死体が出たそうで、僕、犯人ちゃうかというので刑事さん来たようです。
事務所にあまり出向かない僕が事務所に出向いたと同時に刑事さんが入って来た訳ですからおそらく僕の行動を監視されていたのでしょう。当然僕は無罪です。
これにも後日談がありました。犯人が捕まったとのこと。被害者も加害者も外国の人とのことでした。
4.部屋のふすまには人生訓
反社会的な人が住人にいました。あれこれありましたが、管理会社の人が退去に協力してくれ、無事反社会的な人を退去させることができました。
部屋に入りました。するとね、和室のふすまいっぱいに人生訓が墨字で記載されていました。
山本五十六 男の修行
- 苦しいこともあるだろう。言いたいこともあるだろう。
- 不満なこともあるだろう。
- 腹の立つこともあるだろう。
- 泣きたいこともあるだろう。
- これらをじっとこらえてゆくのが、男の修行である。
良いこと書いてあるのですが、その前にひとに迷惑かけたらあきません。
で、どうしたの
事故はいつも突然来ます。前向きに対処するしか方法がないように思います。
結果論として、どうしたら良かったか。
1.ドアが開いている
結局は泥棒でした。警備会社などと契約すべきでした。すぐにセコムと契約しました。今は遠隔で管理してもらっています。警備会社と契約してからトラブルはなくなりました。
2.壁を破られる
これも2回目の泥棒でした。警備会社と契約すべきでした。
3.事務所に刑事さん来る
不動産運用している土地に腐乱死体ですからね。しかし住居用の共同住宅のように事故物件的にはなりませんでした。次の日から何事もなかったように、物流の拠点としてトラックが出入りしています。すぐに平時に戻りました。
こればかりは突発的でしたので予防のしようがなかったです。刑事さんとはじっくり話ができました。
4.部屋のふすまには人生訓
入居のときに反社会的な人を避けなければなりませんでした。より慎重に契約するようにしました。今から思えば、ふすまに人生訓が書いてあるこのふすまはおそらく火災保険での補償の対象になったと思います。保険処理しませんでした。残念です。
で、どうするの
結局、トラブルや事故が起きる前に事故を防ぐ方策を試すべきです。または、保険で対処出来るのなら、保険に加入すべきです。警備会社も保険的に依頼している感じです。
泥棒や窃盗犯が建築物を壊した場合は火災保険で対処できます。
まとめ
いろいろなトラブルや事故を経験しました。可能性のある事故は事前に対処すべきです。しかし想定外のことも起こり得ます。その場合は誠実に対処するしか方策がないように思います。