不動産投資物件の構造【木造はどうよ。燃えないの。強いの。大丈夫なの。利点は。欠点は。僕は木造大好きです】

どうされましたか。

木造ってどう。

こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。

不動産投資物件で木造について解説します。

不動産投資物件 木造

これは深いです。戦後日本は焼け野原になりました。焼け野原を写真で見たことあります。ときの政治家はこの国を復興させなくてはなりません。僕も同感です。で、政治は植林をしようと考えました。僕ももしこの頃の政治家なら同じ判断したと思います。ではどんな木を植えたら良いのか。焼け野原ですから早く復興したい。当然成長が早くて強い木と言うことになります。スギ材が選ばれました。柱材になります。強いです。強度も強いですが、水にも強い。最高の木材です。

で、結論都市の復興に木は必要なく鉄とコンクリートで街は造られた。よって大量のスギ材は山に放置されました。スギ花粉症の根源です。別の側面から考察してみます。日本の山で木を植えるより外国の大きな木を輸入してくる方が安いことに気がつきます。スギ材は特に欠点として乾きにくい。乾燥するまでに異常な時間がかかる。立米単価にするとスギ材は他の木材より高価である。

これらの理由で都心部以外に木造建築が建築されているのにスギ材は殆ど重宝されませんでした。また山林の維持費用が莫大になってきました。そもそも木こりがいません。山を管理する人たちがいません。厳しい仕事であるからでしょう。肉体的にも経済的にも厳しい。これに比べて山持ちは税金面でも優遇されている。

おそらく今情報はどこでもその気になれば手に入るので持てる者と持たざる者の格差が多き過ぎる現実を木こりが知り得ると、ばからしくなり働くの辞めたとなるのでしょう。この部分は僕の想像ですが。

現実にスギ材が豊富に日本の山にあるのにも関わらず、海外から輸入した木材を使って日本の木造建築物は建築されていると言う誠におかしな現象になっています。特に柱材はまだ一部ではスギ材ヒノキ材が使われている事例があります。しかし梁材はほぼ全部輸入した木材です。これにも理由があります。柱材などの縦方向に使用する木材は当然縦方向に強い木が必要です。この代表格がスギ材とヒノキ材なのです。

梁材は横架材とも言います。つまり横向きの材料です。垂直方向の力より曲げの力に強い木が選ばれます。マツ材です。柱はヒノキで梁はマツ。で悲しい現実がまたあります。日本のマツはどういう訳か狙われたように戦後松食い虫に食われてなくなりました。

で、候補に上がってきたのがアメリカのマツ。略して米松。通称ベイマツです。昨今ホームセンターなどで販売している2✕4材も大きく分けるとマツ系の木材です。正確にはSPFとか名前付いてますが。

平成12年4月1日に施行された住宅の品質確保の促進等に関する法律は、質の良い住宅を安心して取得できるようにするためにつくられた法律です

1.新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を10年間義務化すること

2.様々な住宅の性能をわかりやすく表示する住宅性能表示制度を制定すること

3.トラブルを迅速に解決するための指定住宅紛争処理機関を整備すること

平成12年の住宅性能表示制度のスタート時には、新築住宅だけを対象としていましたが、平成14年8月に既存住宅を対象とした性能表示制度についての基準類が公布・施行されました。住宅性能表示制度は、新築・既存を問わない、すべての住宅を対象とした制度となり、新築の制度を利用した住宅が、数年後に既存の制度も利用できる環境が整いました。既存の制度だけの利用も可能です。

この法律で構造用木材の乾燥が厳密になりました

なぜなら乾燥前と乾燥後に木材の寸法が変化するからです。乾燥前の寸法より大きくなれば良いのですが乾燥により寸法は縮小します。で、乾燥にしにくいスギ材はますます建築には使われなくなりました。またスギ材だけでなくヒノキ材なども乾燥により寸法変化があります。

よって自然の木を使うのではなく集成材が使われるようになりました。集成材とは木片を接着剤で貼り付けて柱材や梁材を構成します。ゆえに現在の木造住宅は接着剤だらけになっています。するとですね。アトピー皮膚炎や接着剤に反応する方たちが出てきています。化学薬品まみれの木造建築物になっているのです。悲しい現実です。

特に敏感な方はこれらを注意し、無垢材と言われる天然の木材そのままを使用するのが善手と考えます。細かいことですが木材だけではなく断熱材も石油化学製品が多いのです。アレルギー反応に注意する必要があります。最近では断熱材に羊の毛を使ったものなど自然素材の建築物も評価されています。これらに特化した賃貸住宅を作れば一定の評価にはなるでしょう。僕はまだ試したことはありません。

構造的なことを少し

鉄骨造などは割と長いスパンの建築物を造ることが出来ます。予算にもよりますが。10メートル以上。木造建築物も予算にもよりますが一般的には6メートルが最長でしょうね。そもそも6メートル以上の木材って市場にあまり出ていません。この場合梁の幅は450ミリメートルとか600ミリメートル以上になりそうです。相当でかいものになります。

増改築の件も少し

相当増改築はやり易いです。しかし柱や梁をぶった切ったりする場合は必ず建築設計事務所に確認してもらってくださいね。木造建築物は柱、梁が目立っていますが実は壁構造です。ゆえに柱と梁に囲まれている壁で構造をもたせているのです。ゆえに耐力壁もぶっ壊さないように願います。構造を支えている壁を耐力壁といいます。

で、どうなるの

木造は良いが昨今では石油化学製品まみれの事例が多い。柱梁集成材。断熱材も石油化学製品。ちょっと意識すれば日本の天然の木が使えます。コストもそうそう高くなりません。せいぜい1軒の延床面積100平米ぐらいの建築物では数十万円ぐらいのコストアップでしょう。これは木材のそのときの相場によります。構造的には大スパンの建築物は建築しにくい感があります。増改築は注意が必要ですが非常にやり易い。

で、どうしたの

僕は木造建築物が好きなので何か建築するとき一度は木造で検討しています。維持管理コストが易い。そもそも他の構造体より安価である。工期が早い。増改築がし易い。などがその理由です。

で、どうするの

中古の不動産を購入する場合は築年数を特に意識してください。新耐震基準の1981年より新しい建築物を選択してください。地震きても殆ど大丈夫です。絶対ではありませんが。これは木造に限らず鉄骨造でも鉄筋コンクリート造でも同じです。

まとめ

木造建築物は身近であります。増改築は日曜大工で対応可能です。僕も大好きです。しかし大スパン取りにくい。集成材は化学製品まみれです。意外に長持ちします。これらを踏まえて木造建築を選択してください。

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