大賀 信幸 
不動産投資 誰に相談すべきなのか
一番相談してはいけない人は売買仲介の不動産屋さんかもしれません。なぜなら、不動産屋さんは仲介して仲介手数料を頂くことをビジネスモデルにしている会社です。
ちょうど証券会社は客が売り買いする株式の売買手数料を頂くことをビジネスモデルにしているのと同じです。投資家目線ではなく、不動産販売目線や証券販売目線でものごとを判断されても困ったことになります。
似たような目線では銀行の融資担当者も相談相手にはしてはいけない人のひとりかもしれません。彼らは客に金を貸して金利をもらうのをビジネスモデルにしています。金融目線でのアドバイスは良いでしょうが、投資判断その他は相談相手にはならないと思った方が良いかもしれません。
税理士の先生は税務の相談者では最適任です。しかし不動産投資の相談相手にはならないと僕は思います。中には強者税理士の先生がおられます。税理士自ら不動産投資をされている先生もおられます。この場合は最強の相談相手かもしれません。
弁護士の先生では金を借りて返せなくなった人の相談とか。地権者と揉めているとか。賃貸借契約上でトラブルがあるとかないとか。契約更新時に更新出来かねる事態が出てきたとか。家賃の値下げ交渉に巻き込まれたとか。トラブルへの対処方法を相談するには最適任者です。しかし不動産投資判断での相談相手ではないように思います。
不動産投資ですから当然建築物も含みます。設計から始める場合もあります。僕は建築設計者に多くの知人友人がいます。彼らはホントに優秀です。無から有を生み出すといいますか何もない処から形をつくります。感動的すらあります。僕も不動産投資をしている過程において、無から有をつくる才能と不動産投資をする能力はまったく別物であることが分かりました。中にはこれら双方の能力がある設計者もおられるでしょうが。
建築屋さんや大工の棟梁。彼らも建築物を建築するプロです。神業的な棟梁とも親しくさせてもらっています。カンナ屑が薄すぎて殆ど向こうが透けて見えるとか。一緒に仕事もしています。建築物をつくるプロではあります。しかしその建築物を建築するか否かの判断のプロではありません。
意外に強敵は親戚のおじさん。これはまぁ、もぅといいますが、確率的にまったく話になりませんでした。事業をされている方されていない方含めて話になりませんでした。最近の言葉ではドリームキラーというらしいです。正にその通りで夢を邪魔したり阻害する人たちですね。
事業をされている人。これも大変でした。何が大変って。それはね。苦労話が大変。事業での成功＝苦労の度合いみたいな価値観で若い頃の僕に説教してくる。よく言う言葉で、ひとの三倍働けとか。徹夜徹夜の連続とか。嘘っぱち過ぎて笑い出ました。
徹夜なんて一日したら次の日はまったく仕事にならない。仕事どころか起きてるだけでも苦痛です。ひとの三倍働けなんて、８時間労働してたら三倍でこれだけでも２４時間になってしまいます。いずれにせよ精神論語る人は信じては駄目です。それと労働を強要するような人は相手にしてはいけません。
で、どうなるの
結局は自分よりも豊かな人を観察するしか方策はないのではないか。そしてその豊かさを得る為にどのように行動されているかを真似ることではないのかと思います。
豊かさは決してお金だけではなく最大は時間の豊かさでしょう。ゆったりと生活している人を僕は観察しました。意外や意外、ゆったりと生活している人は労働をしていないことに気がつきました。決して労働が悪い訳ではありません。労働は貴いことです。
で、どうしたの
自分の今後の生活の様式、つまりライフスタイルに労働をどのような形で取り入れるかを考えるヒントになりました。
例えば僕の場合、共同住宅を所有しました。まだ僕が２０歳代です。上記の労働は貴い、ひとの三倍働けの呪縛から逃れられないときでした。で、この共同住宅の共有部分を僕と社員で掃除してました。労働の喜びみたいなものは得ましたが、掃除や労働は貴いことは得ましたが、時間を無駄に使ってる感じがしました。
僕が掃除をするよりも、掃除専門の業者さんにお願いする方が僕の時間が有効に使えます。社員も社員しかできないことをお願いする方が社員の時間を有効に使えることに気がつきました。
で、掃除屋さんに掃除をお願いするようにしました。僕の時間が豊かになりました。次のことを考えたり行動したりする時間が増えました。社員の時間も同じです。
で、どうするの
昨今はSNSがありますので自分の目指すライフスタイルをされている人にメッセージを送るとか。彼らのライフスタイルや考え方を真似るとか。きっと成功されている人は僕の経験上皆親切ですよ。何らかアクセスすると返信があるように思います。その場合は決してくれくれ君にならないように心がけるのが良いかもしれません。出来る範囲は自分自身で解決する。
まとめ
不動産投資での相談相手の理想は、不動産投資をして豊かに暮らしている人が最善でしょうね。しかしこれも考えものでして地主とかでしたら参考にならないと思います。
自分と同じような境遇でなおかつ不動産投資をして豊かに暮らしている人。ここらへんの人を見つけるのは難しいように感じます。
ではどうするか。僕の場合は観察と読書で何とかなりました。
今ではSNSで理想のライフスタイルをされている人を探して彼らを観察したり相談相手になってもらうのが最善手のように思います。
