不動産投資【住まい方の提案をして住む。自分で提案するも良し、誰かに提案してもらうのも良し】

こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。

不動産投資 住む

不動産投資家の仕事は店子への住まい方の提案です。

建築家の先生といろいろ話をする機会があります。

どうやら建築設計は建物の形の設計は勿論ですが、住まい方の提案らしいのです。なるほど言われてみればその通りです。

戸建て住宅を設計する場合、この理屈や考え方が活かせます。単純に形だけの設計で、4LDKとか駐車場ついてるとかではなく、なぜ4LDKなのか。なぜここに駐車場は必要なのか。

それは、この家に住む人達がどのような生活をするのか。どのような住まい方をするのか。この住まい方を提案するのが設計ではないかと建築家の先生は言います。

普通の家の普通のリビングルームにソファー配置する。食事したいから食卓備える。テレビ観たいから大型テレビ設置するとか。

これはこれで良いのですが、例えばあえてリビングルームに大きなテーブルひとつだけ置く。このテーブルで食事も、家族の語らいも、宿題も、アイロンがけも、ご主人の読書も、ちょっとした物書きもする。奥さんの趣味の絵もここで描く。

意識をもってリビングルームに大きなテーブルひとつ置くだけで家族が集える場になります。ここから派生して各個人の部屋は多少狭くても良いのではないか。リビングルームで皆が集まる家にするから、リビングルーム中心の家にしようとか。階段はリビングルームに付けようかとか。

IKEAが流行った理由

建築の設計の話を記載しました。誰でもが設計する機会がある訳ではありません。身近な処ではIKEAがあります。

何か感じませんか。IKEAの店舗。元々は家具の販売が主の会社です。しかしテーブルを見に行ってもテーブルの上にテーブルクロスや食器が置いてあります。ナイフとフォークも置いています。

客に対して客が生活したいであろう住まい方の提案をしています。こんなテーブルでこんなテーブルクロスで、このナイフとフォークで家族楽しく晩餐することの想像が出来るような演出をIKEAはしています。

住む=生活の提案です。そして、家具だけではなくテーブルの上に配置されている食器やナイフとフォークまで販売されています。

最近では、住宅の中心になるキッチンも配置してあります。価格も明確で、客が楽しく生活するような提案をしています。

家具の街南堀江

僕の事務所がある大阪市西区の南堀江という場所あります。アメリカの隣です。ここ昔から家具の街なんて名称がついていました。

今は多くの家具屋さんは撤退して洋服とかスニーカー、カフェなどがある街になりました。この場所で残っている家具屋さんと撤退した家具屋さんがあります。

どうやら、撤退している家具屋さんは家具だけ置いている。この椅子ええやろぉと椅子を主張している感じかなぁ。このテーブル高いねんでと高級感だけを前面に出している感じの家具屋さんは撤退しているように思います。

それとは真逆で、家具の主張をせず、そこに生活空間の提案をしている家具屋さんあります。このような家具屋さんは残っているように僕は思います。

不動産投資家としての住まい方の提案

設計や家具のことと不動産投資と同関係あるのと言われそうですが、最大に関係があります。

で、どうなるの

不動産投資家の仕事は店子への住まい方の提案です。

この住居に住んで新しい生活が始まる。どんな生活が始まるのか。わくわくするのか。わくわくする心に店子を導かなくてはならないように思います。

具体的にはどうするのか。壁紙ひとつ張り替えるだけでもこの住居に住むであろう店子を想像して色を決める。リビングルームのテーブルを最初から用意してみるとか。

玄関マットやトイレの壁紙の色に配慮するとか。セキュリティーを強化するとか。子供が小さい店子が入居することを想定するなら、小さい子どもが安全に生活出来るようにすべてバリアフリーにするとか。

で、どうしたの

何も住居だけではありません。僕の場合では、例えば倉庫があります。木造の延床面積50坪ぐらいの2階建ての建築物です。

どんな店子が入居するのかを入居する前にイメージしました。おそらく倉庫ですから棚とか内装はいろいろ好みがあるでしょう。設備は最小限で良いのではないか。結果家賃設定が少しでも安価に設定できます。

で、構造体は木造で外壁と屋根、トイレと給水だけをして内装は自由に改装してくださいとしました。退去の場合は、原状復帰が基本なのですが、それもあまり厳しい縛りは設けませんでした。

ドンピシャの店子と出会いました。これも生活の提案になると思うのです。正確には仕事場の提案ですけれども。

で、どうするの

客付けに困るとか。入居者がいないとか。これらの理由で空室になっている不動産あります。おそらく、理由はいろいろあるでしょうが、店子へ生活の提案が出来ていないのではないか。

より具体的に、この部屋にこの家に住んだ未来への生活の提案をするべきです。

まとめ

客付けに成功している不動産投資家は店子への生活の提案が出来ている。

住居であれば生活の提案ですが、仕事場であれば仕事場の提案として応用できます。最大に店子付けに効果ありますよ。お試しあれ。