こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
不動産投資 1000万円
これは2種類の考え方があります。1000万円ぐらいの予算で不動産投資をする。もうひとつは、手元に1000万円の現金がある。この手元のお金で不動産投資をしてみる。
ここでは、1000万円の予算で不動産投資をする場合を考えます。
1000万円ということは、普通に区分所有のワンルームマンションの価格ぐらいになります。で、家賃設定が6万円で共益費1万円。合計7万円ぐらいの収入が見込めます。
ざっくり、年収が7万円✕12ヶ月=84万円です。ここから経費月間2万円を引き算すると、1年間で24万円ぐらいになります。
ゆえに84万円−24万円=60万円となります。キャッシュフローベースでは年間60万円になります。
果たしてこれを投資と言うか否かです
もし、手元に現金1000万円あってこの現金1000万円で上記区分ワンルームマンションに投資する。この場合以外、採算は合わないと思います。
なぜなら、投資信託とか株式投資などは、換金性が良いです。今日売りに出すと、3営業日後ぐらいには手元現金になります。
これらに対して不動産は、最低でも3ヶ月ぐらい現金化にはかかりそうです。長めでは2年ぐらいかかります。
なおかつ、手元のお金を使わず、1000万円全額借り入れた場合を想定してみます。
- 不動産価格 1000万円
- 借入額 1000万円
- 金利 2%
- 返済期間 10年
上記の条件ではどうでしょう。
初年度では、金利2%ですから、1000万円×金利2%=20万円。元金返済10年ですから、1000万円÷10年間=100万円。
ゆえに初年度返済額は金利20万円+元金返済額100万円=120万円となります。あれれ、年間キャッシュフローが、60万円に対して120万円の支出になります。マイナス60万円になります。お金が足りなくなります。実際には毎月返済しているのでこの金額には近くなりますが、完全一致にはなりません。話を簡単にする為です。ご了承の程よろしくです。
不動産投資をしているのに、返済が終わる10年間は、毎年60万円近くのお金が足りなくなります。
何がミスかというと、返済期間かもしれません。返済期間を20年として計算し直します。
金利20万円は変化なしです。返済元金は1000万円÷20年間=50万円です。ゆえに、金利20万円+返済元金50万円=70万円。
年間60万円の収入に対して、70万円の支出です。マイナス10万円のキャッシュフローになります。
いずれにせよ、月々のキャッシュフローがマイナスになります。
で、どうなるの
上記の例では、手元現金で1000万円の区分所有のワンルームマンションに投資をするのは、投資といえなくもないが、相当リスクがあるように思います。
リスクの根源は2つ。
- ひとつは、不動産の現金化は難しいからです。売却するまでに時間がかかります。
- もうひとつは、利回り率が低すぎるからです。
ましてや借り入れたお金で投資をするとなると、初月からキャッシュフローがマイナスになります。
少なくとも僕なら、1000万円で家賃6万円ぐらいのワンルームマンションには投資はしません。これは手持ち現金であれ、借り入れであれ僕なら上記のような投資はしません。
で、どうしたの
僕なら戸建て賃貸を選択するかもしれません。リフォーム込みで500万円ぐらいの戸建てを2軒選択します。合計1000万円です。
各戸建ての家賃設定は6万円ぐらいかなぁ。これなら1000万円の投資で5万円×2軒=12万円ぐらいの家賃収入になります。管理費などもあまり必要ありません。戸建てですので固定資産税なども安価です。
毎月の家賃が12万円で1年ですから年間家賃収入は144万円になります。ざっくり120万円以上は残ります。
これなら手持ち現金でも、ある程度借り入れしたお金で投資をしても採算は合ってくるように思います。
で、どうするの
めんどうですが、いろいろ思考実験してみることです。頭の中であれこれ考えてみる。採算が合う条件を探し続ける。これの繰り返しで最適解が見つかるように思います。
まとめ
1000万円の予算では区分所有のワンルームマンションでは採算が合わないように思います。ではどうするかってことなんですが、与えられた環境や条件で模索するしか方法がないように思います。