不動産投資しようとすると家族に反対された
これよくあるパターンです。不動産投資に限らず、仕事を選ぶときに反対する。大切な人が大事な判断しているのに反対する。
結論は行動を起こそうとしている人が反対する人に説得するのではなく、信頼される行動をし続けることです。例えば確実に時間の約束を守るとか。遊びの約束ほど大切にするとか。ついつい仕事中心で遊びの約束は反故にしがちです。
大切な人であるから余計に反対する感じです。ネットで不動産投資反対とググってみました。どうやら反対している家族に対して反対しないように説得しているレスが多く見受けられました。
不動産投資をしようとする人をご主人としましょう。反対しているのは奥さんとしましょう。ここでご主人が奥さんにいくら完璧な説得を試みてもどうやら説得力がないように思います。
理由は簡単です。ご主人と奥さん共に不動産投資の経験がないからです。水泳に例えると、共に泳いだ経験がないのに畳の上で泳ぎの練習してる感じです。ああでもないし。こうでもないとか。どうしたら泳げるか。どうしたら溺れずに前に進むか。
で、どうなるの
まだ見たことも試したこともないものを説得するのは無理があるように思います。僕も相当反対されました。人格を完全否定されるぐらい反対されました。僕の場合は僕の親父にですが。
何だか分かったようなことを言われました。で、経験があるのかと親父を観察すると親父はこの状況の経験がない。経験がないのは僕も親父も同じ。経験がないもの同士で賛成反対いうても喧嘩になるだけ。親父がこの時点で僕より経験があることは、僕より長く生きていること。不動産投資以外の経験があること。僕の親父であること。
ここらへんをもう少し具体的に記載しますね。この部分は不動産投資を今から始める行動を取るより重要かもしれません。僕の場合は親父に何を反対されたのか。それはね、あまりにも上手くいき過ぎている不動産投資をやめると僕が判断したことに反対されました。つまりこのまま不動産投資を続けなさいと言われました。
僕は幸いにも年若くして不動産投資をはじめることができました。24歳のときです。金融も今より相当甘く、社会経験の乏しい僕にでも銀行がお金を貸してくれました。ま、殆ど土地さえ見つけてくれば誰にでも金を貸した時代でした。
相当恵まれた時期に不動産投資をはじめました。幸運の女神が微笑んだかもしれません。僕は打つ手がすべて当たりました。若くして5つの不動産を持つことができました。家賃収入も潤沢に入ってきました。その頃は今以上に収益性も良かったのです。
家賃も管理してもらっていた不動産会社が月末に集金して現金で僕に月初めに届けてくれました。毎月札束が僕に入りました。20歳代の僕、毎月感激で震えていました。
この札束銀行の返済に当てるのですが当然、返済しても多くのお金残ります。この状況を銀行が見逃すはずがありません。
支店の担当者や場合によれば銀行の支店長が僕に日参するようになりました。金借りてください。借りた金で不動産買えば絶対に成功する。なぜなら今も成功しているではないですか。20歳代のガキの僕に一人前の銀行の支店長が頭を下げる。金借りてください。
なるほと、僕が選定した不動産は皆収益が良く、大きなお金が入るようになる。で、金借りてもっと不動産投資を広げなさい。この状況を見ていた僕の親父は、銀行の支店長と同じようにもっと金借りてもっと不動産投資しろと僕に迫る。
僕はこのとき、不動産の価格、具体的には土地、建物の価格を見ていました。どんどん値上がりしてました。家賃も値上がりしてました。しかし、しばらく前から家賃の値上がりが止まってるような印象を持っていました。
不動産は値上がりしている。しかし家賃は上がっていないの確証が取れました。これは投資ではなく投機ではないか。経済の裏付けなしに不動産だけが値上がりしている。経済の裏付けは家賃であると結論しました。
で、どうしたの
僕不動産投資やめると皆に言いました。するとね、銀行の支店長、担当者、親父が今、不動産投資やめるのはあほやで。今こそ不動産投資するときやで。ときつく言われました。
僕は自分の観察を信じて、所有している不動産以外の不動産投資やめました。で、この判断をしてから半年後にバブル経済崩壊です。
で、どうするの
あのとき銀行で借りた金で不動産投資してたら僕は今、ブロク書いてないです。破綻してました。少しこの頃を検証してみます。将棋で言えば感想戦というのですが。
まず、戦後土地の値段は下がったことはない。銀行としても土地に担保設定して損したことがない。なぜなら金借りた人が万が一返せなくなっても土地の値段は下がったことがないので、担保設定した土地を競売や任意売却して貸した金は取り戻せるとの計算があった。
家賃が下がったという経験がない。ゆえに家賃は下がらないものとして、銀行は市場の観察を怠っていた。
僕の親父も銀行と同じように不動産の価格と家賃の相対の観察の経験がない。親父も土地の値下がりを経験していない。親父も銀行から金を借りたことがあるが、返済原資は家賃以外の収入であった。僕のように家賃だけが返済原資ではない。
まとめ
不動産投資はじめる、やめるを反対されたとき。特に自分にとって大切な人が自分の意見と違うとき。どうやら説得は無理のように思います。それこそ日頃の行いが説得にかわるように感じました。