こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
不動産投資 何年で回収
何年で回収って考えの延長線上には、今我慢すれば将来には光が見える系に繋がるように思えるのです。今我慢や努力をすれば未来に光が見えるような。これは幻想ですからね。
例を出します。
- 不動産価格 1億円
- 年間家賃収入 1000万円
- 借入金額 1億円
- 金利 2%
- 返済期間 20年
で、どうなるの
ざっくりこんな感じの投資不動産をイメージします。
表面利回り率 1000万円÷1億円=10%
何年で回収するかとの問いかけに対して、この1億円の不動産の例では、年間家賃収入1000万円なので1億円÷1000万円=10年となります。
1億円の不動産を税金や管理費用などを考えなければ10年で回収できると計算できます。10年で回収できるからどうしたのと僕は逆に問いたいぐらいです。
元々1億円のお金があるなら、果たして不動産に投資するのが善手なのかと、ここから考察しなければならないような気がします。
昨今、日本では大学卒業者の生涯賃金が2億円とか計算されています。20歳ぐらいから70歳ぐらいまで働いて2億円ですからね。
50年間働いての2億円。2億円÷50年=400万円。今の貨幣価値で年収400万円ぐらいになります。しかしここから、1億円貯めるにはどうすれば良いのか。果たして生涯年収2億円で貯蓄1億円できるのか。
もし1億円貯蓄出来たとしても、多分それは人生の晩年になるのではないか。人生の晩年に1億円の手元資金で1億円の収益不動産してもあまり発展は見込めないのではないかと思うのです。
理由は、上記の例でしたら70歳で不動産投資をはじめても金融機関はお金を貸してくれません。なぜなら返済期間より寿命が先に来るからです。悲しい現実です。70歳から1億円の投資をして10年後の80歳で元が取れたとしてもそれがどうした状態のようにも思うのです。
で、どうしたの
不動産投資をして何年で回収できるかと思案するよりも、不動産投資した初年度の初月から手元資金が残るように計画するのが不動産投資の醍醐味ではないかと僕は思いますし、僕は手元資金が残るようにしています。
手元資金を残すことによってあらゆる将来のリスクに対処できます。投資でのリスクに対処するのは手元資金以外考えられないですからね。
なおかつ、手元資金は次の投資の資金にもなります。これを繰り返すと複利計算の理論によりまったく想像もできないような状況になります。
僕の友人達は想像も出来ない世界にいきました。例えばサーフィンするために海辺に家を購入して住んでいたり。外国に移住したり。毎月旅行したり。新しい事業を構築したり。皆発展的に好きなように楽しんでいます。僕も毎日本当に楽しく過ごしています。
で、どうするの
先の例でしたら、1億円の借入に対して2%の金利ですから、年間金利は1億円×2%=200万円となります。返済元金は、返済期間を20年と設定していますので、1億円÷20年=500万円になります。
ゆえに、毎年の返済金合計は金利200万円+元金500万円=700万円になります。正確には月々返済元金は減っていくのでこの計算の限りではありません。概算とします。
ゆえに、年間1000万円の家賃収入がありますから、ここから700万円を引きますと、手残り1000万円−700万円=300万円になります。正確にはこの300万円から固定資産税などの経費を引かねばなりません。計算を簡単にするために今は考えないことにしますね。所得税なども考慮する必要があります。
ゆえに、ざっくり年間では300万円近くが残ります。これは凄いことでして、何も貯蓄していないのに、貯蓄に廻す時間を取っていないのに、年間300万円もの手残りがあることになります。
この毎年300万円のお金が手残りである状態が普通な状態とすれば生活にも心にも豊かになるように思うのです。そしてこの毎年300万円を500万円とか1000万円とかに増やしていけば面白いです。
この考えの不動産投資であれば、不動産投資は何年で回収って発想にはならないと思うのです。
僕はあらゆる投資は時間との競争になるような感じがしていました。しかし時間と競争するのではなく、時間を味方につけるのが最善手ではないかと思うのです。
まとめ
不動産投資は何年で回収でも良いのです。不動産投資をして初年度初月から手残りのお金が残るように計画し、行動するべきです。これも家賃収入があるからこのような計画が出来るのです。
決して、10年我慢したら11年目から良いことあるとか考えないことです。この考えの延長線上には、今は赤字でも将来黒字になると言う、まったく根拠のない思想になります。僕の友人もこの根拠のない思想で破綻しました。
今赤字であれば将来はもっと赤字になります。今黒字であれば将来はもっと黒字になりますよ。