こんにちは。大賀信幸です。すべては観察から始まる。
不動産投資 リスク やめたほうがいい
結論として、自身で判断できない人は不動産投資をやめた方が良いのではないか。不動産投資というより投資全般をやめた方が不幸にならないのではないか。
で、どうなるの
少々痛い話なのですが、具体例を記載します。
ご紹介でその人にお会いしました。英会話の先生をされています。年齢は60歳代でご自宅を開いて英会話を地域の人達に教えておられる。何やらアメリカに留学されていたそうです。子供さんたちは独立されて一人で住んでおられました。
僕は英語には興味はないし。なぜ紹介されたのかは分かりませんでした。共通点があるとするなら共に独立して事業をしている処かなぁなんて思いました。先生の処には多くの人が集まっていました。
その集まりに僕も参加させてもらいました。楽しい時間でした。自己紹介をする時間になりました。事業をしていることを伝えました。投資をしていることを伝えました。
ここから、急展開するのです。投資と聞くだけで、誰もが労せずにお金を手にし、豊かになると思っているようでした。思うのは勝手ですが、投資はある程度計画性を持ち、自己判断ですべきものだと僕は考えています。
投資の話をしてから僕に頻繁に連絡があるのです。最初はその思惑は分かりませんでした。僕も不安を相棒に事業をしている訳ですから、同じ事業をしている身としては共感する部分もあります。事業をしている人と時間を共有する意味も分かります。
で、どうしたの
何度かの連絡があった後に、先生の教室を訪ねました。
- 僕 どうされましたか。
- 先生 このコピーの機械をリース契約したのです。解約したい。解約するには違約金が必要。
- 僕 解約するには違約金払って解約すれば良いのではないですか。
- 先生 解約したいけれども違約金払いたくない。
- 僕 それは契約社会のルールですよ。先生がリース契約したのがミスですね。
- 先生 弁護士紹介して。
- 僕 弁護士紹介ぐらいは簡単ですけれども、弁護士費用は必要ですよ。
- 僕 今回の件は弁護士費用を考えれば採算は合わないですよ。
改めて先生の教室を観察すると教室には不釣り合いな高額複合機が契約されていました。僕の勝手な想像ですがコピーや複合機の営業マンの言いなりになって契約したのでしょう。
1万円ぐらいの量販のプリンターを購入すればこと足りているのでしょう。または、3万円を出して量販の複合機を購入すれば完結したと思います。
それを過剰設備の複合機をリース契約し月間3万円以上のリース費用を支払っていました。リース期間は確か4年。自分でものごとを考えることが出来るのならこの契約はしていないと僕は観察できました。
またしばらくして、連絡がありました。
- 僕 どうされましたか。
- 先生 手元に400万円あります。これを投資したい。どうすれば良いのか。
- 僕 先生は投資に向いていないから投資をするべきではないですよ。
- 先生 そんな意地悪言わないで欲しい。
- 僕 先生は自己判断できないから投資をすべいではありません。
このやり取りがあってしばらく間が空いていました。久しぶりに先生から連絡がありました。
- 僕 ご無沙汰です。
- 先生 あの400万円で外国株買ったのです。今50万円損が出ています。どうしたら良いですか。
- 僕 え、先生、僕は先生に投資をすべきではないと言いました。
- 僕 先生が投資をすべきでない理由は、自己判断できないからと伝えたはずです。その通りになりました。
- 先生 今50万円損が出ています。どうしたら。。。
- 僕 自己判断ですよ。売るもよし、持ち続けるのもよし。
この400万円で外国株買ったのも証券会社の信頼できる営業マンから購入したらしいです。
証券会社の信頼できる営業マンは確かに存在するでしょう。この場合の信頼とは投資結果を保証する訳ではありません。営業マンは先生のお金を盗まないかを信頼するだけです。だいたい株式投資で結果を保証できるような人が営業マンしていません。もしそのような営業マンが存在したら、自分で株式投資して生活しているはずです。
で、どうするの
ひとごとではなく、廻りにこの先生のような人いるでしょう。豊かにはなれないと思います。経済的な豊かさだけではなく時間的な豊かさも得ることが出来ないと思います。
悲しいかな人も離れていくと思います。まさにそうなりました。決して悪い人ではないのになぁと思いました。それなりに親切であるし。生徒さんには優しいし。独立されてご苦労もされておられるようであるし。幸運の女神はなぜこのような人に微笑まないのかを観察しました。
微笑まない原因は、自己責任で判断しないことと結論しました。
まとめ
どう考えても投資は自己責任で判断すべきです。もし判断にミスがあればそのミスを自己責任として自身で認めて次の機会を得る。これの繰り返しでミスは少なくなるように思います。
幸いなことに不動産投資は最初からいきなり数億円の物件を持つことは普通できません。最初は少額からはじめて小さなミスを積み重ねてミスを少なくする過程で投資規模も徐々に大きくなります。
自身の成長の度合いと投資規模が丁度釣り合うように思います。釣り合わせる為にも自己責任で投資をすべきです。ミスは必ずあります。このミスを認めて次に進むのが最善手のように思います。